シーラントとは?
🦷 シーラントとは?
シーラントとは、虫歯になりやすい奥歯(特に6歳臼歯や乳歯の奥歯)の噛む面にある深い溝を、あらかじめプラスチック樹脂で埋めて虫歯を予防する処置のことです。
子どもの歯はまだエナメル質が柔らかく、また奥歯の溝は細くて深いため、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。そのため、食べかすやプラーク(歯垢)が残りやすく、虫歯になりやすい部位といえます。
シーラントは、この弱点を補うために行う「予防歯科処置」で、痛みもほとんどなく、子どもでも安心して受けられます。
🍭 シーラントが必要な理由
- 奥歯の溝は虫歯になりやすい
歯ブラシが届きにくく、磨き残しが多くなるため、虫歯のリスクが高いです。 - 永久歯(特に6歳臼歯)は生えたてが弱い
6歳ごろに生える最初の永久歯は、一生使う大切な歯ですが、生え始めはエナメル質が未成熟で、酸に溶けやすい状態です。 - 乳歯も虫歯になると永久歯に影響
乳歯の虫歯は放置すると永久歯の並びや生え方に悪影響を与えるため、予防が大切です。
🛠 シーラントの処置の流れ
- 歯の清掃
対象の歯の表面をきれいにクリーニングします。 - 歯の表面処理(酸処理)
シーラントがしっかり接着するように、歯の表面を専用の薬で処理します。 - シーラント材を流し込む
溝に液状の樹脂を流し込み、隙間なく埋めます。 - 光で固める
専用の光を当てて樹脂を硬化させます。 - かみ合わせを確認
高すぎる部分がないかチェックして完了です。
処置は数分程度で終了し、痛みを伴うことはほとんどありません。
✨ シーラントのメリット
- ✅ 虫歯予防効果が高い(特に奥歯の噛む面)
- ✅ 削らずに処置できる
- ✅ 痛みがなく、子どもでも安心
- ✅ 歯の健康寿命を延ばせる
⚠️ シーラントの注意点・デメリット
- ⚠️ シーラントが取れてしまうことがある
食事や歯ぎしりで外れることがあります。その場合は再度処置可能です。 - ⚠️ 完全に虫歯を防げるわけではない
シーラントをしても歯と歯の間や歯ぐき付近の虫歯は防げません。毎日の歯磨きが必要です。 - ⚠️ 定期チェックが必須
シーラントの状態を定期検診で確認し、必要に応じて補修します。
👶 シーラントをおすすめする時期
- 6歳臼歯が生えてきた頃(6〜7歳)
- 乳歯の奥歯の溝が深い場合
- 虫歯リスクが高い子(甘いものが好き、仕上げ磨きが難しいなど)
特に6歳臼歯は「生涯で最も大切な歯」とも言われるため、シーラントによる予防がおすすめです。
🪥 シーラントとあわせて大切なこと
シーラントはあくまで「補助的な虫歯予防」です。
より効果を高めるためには、次の習慣も欠かせません。
- 毎日の歯磨き・仕上げ磨き
- フッ素塗布による歯質強化
- 定期的な歯科検診
- 間食・糖分のコントロール
✅ まとめ
シーラントは、奥歯の虫歯リスクを大きく減らせる安全な予防処置です。
「子どもの大切な歯を守りたい」「虫歯予防をしっかりしたい」と考える保護者の方にとって、とても有効な選択肢となります。
ただし、シーラントだけで安心せず、歯磨き・食生活・定期検診と組み合わせることが一番大切です。
早めに歯科医院で相談し、お子さまの歯に合った予防方法を取り入れていきましょう😊✨