唾液の重要性
💧【唾液とは？】
唾液（だえき）は、唾液腺から分泌される消化液で、1日に約1～1.5リットルも分泌されます。
約99.5％が水分で、残り0.5％にはさまざまな酵素や抗菌物質が含まれています。
🔍【唾液の主な働き】
唾液には、私たちの口腔内・全身の健康を守るための多くの重要な役割があります。
① 消化を助ける
- 唾液に含まれる酵素（アミラーゼ）が、デンプンを分解して消化をスタートさせます。
- 食べ物を湿らせて飲み込みやすくし、スムーズな嚥下（えんげ）をサポート。
② 虫歯・歯周病予防
- 唾液は口の中の食べかすや細菌を洗い流す「自浄作用」があります。
- 緩衝作用（pHを中性に戻す）で、酸による歯の脱灰（虫歯の始まり）を防止。
- 抗菌成分（リゾチーム・IgAなど）が、細菌の繁殖を抑えます。
③ 再石灰化の促進
- 唾液にはカルシウムやリンが含まれており、歯から溶け出した成分を補い、歯の再生（再石灰化）を促進します。
④ 口腔内の保湿と潤滑
- 唾液があることで、口の中が乾燥せず、話す・食べる・飲むといった動作がスムーズに行えます。
- 舌や頬が粘膜と擦れにくくなり、口内炎や傷の予防にもつながります。
⑤ 味覚の補助
- 味物質は、唾液に溶け込むことで味蕾（みらい）に届き、味を感じられるようになります。
- 唾液が少ないと、味が感じにくくなります（味覚障害）。
⑥ 発音のサポート
- 唇・舌・口の中が潤っていることで、正確で滑らかな発音が可能に。
⑦ 口臭の予防
- 唾液が細菌や食べかすを洗い流し、臭いの原因を除去します。
- 唾液が減ると、口臭が強くなる傾向があります。
📉【唾液が減るとどうなる？】
唾液分泌が減少すると、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
- 虫歯・歯周病のリスク上昇
- 口臭の悪化
- 食事がしにくくなる（嚥下障害）
- 口内炎ができやすくなる
- 味覚の低下
- 会話がしづらい
💡【唾液を増やす方法】
- よく噛んで食べる（ガムや硬めの食べ物も◎）
- 水分補給をこまめにする
- 口の周りをマッサージ（唾液腺マッサージ）
- ストレスを減らす（自律神経のバランスが大切）
- 口をしっかり動かす・会話を楽しむ
- 禁煙する（タバコは唾液を減らします）
✅【まとめ】
唾液は単なる「よだれ」ではなく、消化・清掃・抗菌・再生・味覚・発音など、生命と健康を支える重要な役割を持っています。唾液の分泌が減ると、口腔内のトラブルが増えるため、日常生活で唾液をしっかり保つことが大切です。
🦷✨ 唾液を味方にして、健やかなお口の環境を守りましょう！
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