離乳食中期(生後7~8か月)について
離乳食中期(一般的に生後7〜8ヶ月ごろ)は、赤ちゃんの食の幅が広がり、舌や顎の動きが発達してくる時期です。「ゴックン期(初期)」から「モグモグ期(中期)」へと移行し、食べ物を舌と上あごでつぶす練習を始める段階です。少しずつ固さのある食材やさまざまな味に慣れていくことが目的です。
こんな変化が見られたらOK!
- 食べ物を口に入れてモグモグする動きが出てきた
- 舌でつぶそうとする様子がある
- スプーンに慣れて、自分から口を開ける
- 口を閉じて上手にゴックンと飲み込める
離乳食中期のポイント
1.食事の回数
- 1日 2回食になる
- ミルクや母乳は今まで通り、赤ちゃんのペースに合わせて与える
2.食べ物の固さ・大きさ
- 豆腐くらいの柔らかさ(舌で潰せる程度)
- すりつぶし → 粗つぶし、細かく刻むものへ
- モグモグして飲み込める練習
3.量の目安(1回あたり)
- 炭水化物(おかゆなど):約50〜80g(7倍がゆくらい)
- 野菜・果物:約20〜30g
- たんぱく質:10〜15g(豆腐なら30〜40g程度)
- 魚、鶏ささみ、豆腐、卵(全卵黄のみからスタート)など
4.調理法
- 茹でる・蒸す・煮るなど、柔らかくして小さく刻む or 粗つぶし
- 例 おかゆ:7倍がゆ
- 野菜:人参やかぼちゃをみじん切り
- 魚:白身魚をほぐして加熱
- 豆腐:絹ごし豆腐を温めて潰す
おすすめの食材の例
食材のカテゴリ | 食材の例 | 注意点 |
---|---|---|
炭水化物 | 7倍がゆ、うどん、パンがゆ | アレルギーに注意(小麦など) |
野菜 | ピーマン、おくら、さやえんどう、さやいんげん、長ネギ | よく加熱する |
果物 | りんご、バナナ、梨 | 加熱してから始めると◎ |
たんぱく質 | 白身魚(鯛、ヒラメなど)、鶏ささみ、高野豆腐、納豆、卵黄 | 魚の種類に注意(青魚は後期以降) |
- 魚:白身魚→ 少しずつ赤身魚へ
- 卵:固ゆでの卵黄→少しずつ全卵へ(アレルギーに注意)
離乳食中期の注意点
- 味付けは不要:素材の味で大丈夫
- 大きな塊や硬いものはNG:誤嚥の危険あり
- アレルギーに注意:アレルギー確認のため、1日1種類ずつ新しい食材を試す
- 体調変化に気づきやすいため、午前中に新しい食材を試すと安心
- はちみつはNG(1歳未満は乳児ボツリヌス症のリスク)
- 食べムラ・好き嫌いは気にしすぎない
- 加熱はしっかりと行う
- 離乳食後は口の中をチェック・水分補給:水分は麦茶や湯冷ましなど
工夫ポイント
- 食材を組み合わせて味や食感のバリエーションを増やす
- 冷凍ストックを上手に活用して手間を軽減
- まだまだ遊び食べもOK、食卓は楽しく
まとめ
離乳食中期は「飲み込むから、つぶして食べるへ」の大切なステップ。焦らずゆっくり、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。楽しい食事の時間をつくってあげることで、食べる意欲も育ちます。