歯が生え始めたら歯医者さんデビュー
こんにちは尾之内ONE歯科クリニック院長 尾之内俊秀です。本日は予防と発育について説明します!
■まずは歯医者さんに慣れましょう
初めのうちは『歯医者さんは楽しいところ』を印象づけることが大切です。3歳くらいになったら、歯科医と家庭で確実に虫歯予防をしましょう。歯科医院では次に3つの方法でこども達の歯を守ります。
虫歯をつくらない3つの戦略
①フッ素 フッ素は歯の表面を整え硬くする作用や虫歯菌の働きを抑える作用をもっています、歯科医院で塗布してもらうと効果はさらに高まります。
②シーラント 虫歯になりやすい奥歯の溝を樹脂で埋めて汚れがたまらないようにして虫歯ができてしまうのを防ぐ方法です
③プロによる歯のクリーニング 歯科医院では通常の歯磨きでは除去できない歯垢(バイオフィルム)を専門の器具を使って取り除きます。PMTC(プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング)と呼ばれる方法です。
■3歳になったら自分で歯を磨く習慣づけを
幼児用の歯ブラシを使い、自分で磨く練習を始めましょう。全体をまんべんなくみがくことができたら、ほめてあげて下さい、『ぐちゅぐちゅぺ』ができるようになったらフッ素配合の歯磨き粉を使うと虫歯予防に効果的です。
■3歳からの噛む力をつける食事
最近、こどもにも生活習慣病が増えてきていますが、よく噛んで食べることで生活習慣病の危険因子である肥満を防ぐことができます。①噛む回数が増える食材を与えましょう。肉や食物繊維の多い食材(ごぼう、生のキャベツ、きのこ類、海藻)など歯応えがありよく噛まなければ食べられない食材を選択しましょう②薄味をこころがけましょう。料理の味が濃いとあまり噛まずに飲み込んでしまいます。噛む力を身につけ素材の味をかんじられる舌に育てるためにも薄味をこころがけましょう。③食材は一口サイズより大きめに食材を大きめに切ると、食べる力が鍛えられます。たとえばかぶりつけるような大きさの唐揚げがおすすめです。
④食事中に飲み物はできるだけ出さない 水やジュースなどの飲み物があるとよく噛まずに流し込んでしまいます。よく噛んで唾液をだしましょう。④煮込みすぎない カレーやシチューなどは煮込みすぎず、大きな野菜や肉のかたまりがごろっと入っているものにしましょう
■生え始めた未熟な永久歯を守りましょう
永久歯の歯の芽はあごの中で時間をかけて成長し6歳くらいになると顔を出しはじめます。最初に生える奥歯の永久歯は第二乳臼歯の後ろに生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)で13歳ごろまで永久歯への生え変わりが続きます。
⭐︎6歳臼歯を守る:6歳臼歯はかみ合わせの要で『歯の王様』とも言われています。生え始めは歯ぐきが歯におおいかぶさって奥に生えていることから汚れがつきやすく虫歯になりやすいのです。6歳臼歯を早期に失うことは食べる機能にとって大きなダメージです。